Letter 細胞:OCT4によるヒト神経幹細胞の直接再プログラム化 2009年10月1日 Nature 461, 7264 doi: 10.1038/nature08436 誘導多能性幹(iPS)細胞は、4種類の転写因子(OCT4(別名POU5F1)、SOX2、c-Myc、およびKLF4)の異所性発現によって、マウスおよびヒトの体細胞から樹立されている。我々はこれまでに、マウスの成体神経幹細胞をiPS細胞に直接再プログラム化するには、Oct4のみで十分であることを報告した。本論文では、OCT4のみの異所性発現によって、ヒト胎児神経幹細胞からの一因子ヒトiPS細胞(一因子(1F)ヒトNiPS細胞)を樹立したことを報告する。一因子ヒトNiPS細胞は、全体的な遺伝子発現プロファイルやエピジェネティックな状態がヒト胚性幹細胞に類似していることに加え、in vitroおよびin vivoで多能性を示す。これらの知見は、ヒト神経幹細胞を多能性状態に再プログラム化するには、転写因子OCT4だけで十分であることを実証している。一因子iPS細胞の樹立は、再プログラム化の理解や患者特異的多能性幹細胞の作出に向けて、さらにこの分野を進展させるだろう。 Full Text PDF 目次へ戻る