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細胞:前立腺がんの起源細胞の1つである管腔上皮幹細胞

Nature 461, 7263 doi: 10.1038/nature08361

上皮組織では、正常な前駆細胞とがんの起源となる細胞種の間の細胞系譜関係がよくわかっていない。本論文では、前立腺上皮の分化の調節因子であることが知られているホメオボックス遺伝子Nkx3-1が、前立腺再生過程で機能する幹細胞集団のマーカーとなることを示す。細胞系譜を遺伝学的にマーキングすることで、精巣アンドロゲンの非存在下でNkx3-1を発現する稀少な管腔細胞(去勢抵抗性Nkx3-1発現細胞、CARNと略記)が二分化能をもち、in vivoで自己複製できることが明らかになった。また、単細胞移植アッセイによって、CARNが移植腎で前立腺管を再構築できることがわかった。前立腺の連続再生でのNkx3-1変異マウスの機能アッセイから、Nkx3-1が幹細胞維持に必要であることが示唆される。また、CARNでPten腫瘍抑制遺伝子を選択的に欠失させると、アンドロゲン投与による再生後に急速に上皮性悪性腫瘍が形成される。これらの観察結果は、CARNが、前立腺がんの発がん性形質転換の高効率な標的となる新規な管腔幹細胞集団であることを示している。

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