Letter

細胞:集団の状況により、エンドサイトーシスおよびウイルス感染における細胞ごとの変動が決定される

Nature 461, 7263 doi: 10.1038/nature08282

細胞集団における細胞間の不均一性は、内因性因子および外因性因子の組み合わせから生じる。この不均一性は、遺伝子の転写、リン酸化、細胞形態および薬剤による摂動によって測定され、細胞の生理学的性質のさまざまな面を説明するのに用いられてきた。しかし、不均一性の原因について研究された例はない。本論文では初めて、関連のある細胞活性、すなわちヒト付着細胞におけるウイルス感染、エンドサイトーシスおよび膜脂質構成にみられる不均一性のパターンを解析する。そして、ある細胞が属する集団の状況によって決まる特定の細胞状態との相関を明らかにし、各細胞集団の状況のみに基づき、これら活性の細胞不均一性のほとんどを説明し予測することができる確率モデルを導き出す。集団により決定される不均一性の説明は、細胞集団の活性レベルの違いを解釈するのに欠かせないことがわかった。また、接着斑キナーゼおよびスフィンゴ脂質GM1という2つの分子構成要素間の相乗効果が、SV40(simian virus 40)感染の集団により決定されるパターンを強化することを明らかにする。今回の知見は、付着細胞集団における細胞活性の不均一性パターンの起源に対する1つの説明となる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度