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考古:ヨーロッパ最古の握斧

Nature 461, 7260 doi: 10.1038/nature08214

石器は古人類の活動、技能、および習慣を永く後世に伝える遺物であり、それぞれの特徴的な形状には更新世の技術力の発達が反映されている。アフリカでは、更新世前期(約150万年前)に、大型の刃具(握斧および両刃礫器)が旧石器技術に加わった。しかしヨーロッパでは、更新世中期(50万年前以降)までこうした変化が確認されていなかった。今回我々は、地中海西部の握斧遺跡2か所の年代が、西ヨーロッパ最古とされるアシュール文化のほぼ2倍の古さになることを報告する。スペイン南東部に位置する両遺跡の古地磁気解析によって逆磁極帯が見つかり、90万年前のヨーロッパに既に握斧が存在していたことが示された。これによってヨーロッパの握斧文化の年代がさかのぼることになり、旧石器両刃技術の地理的分布が更新世前期にアフリカ外に広がっていたことが裏付けられる。

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