Letter

地球:山脈高度を制限する氷河の影響

Nature 460, 7257 doi: 10.1038/nature08263

山脈の高さは、構造地質学的な岩盤の隆起、地殻強度、および地表削剥作用の間の釣り合いを反映している。構造地質学的変形と地表での削剥作用は相互依存しているが、フィードバック機構、特に気候との関連の可能性は激しい議論の対象となっている。降雨の変化に起因する河川の削剥速度の空間的変動は、一次的に山脈の幅、地殻変形速度および岩盤の隆起を支配することが知られている。さらに、地殻強度の限界は、チベットやアンデス中央部などの大規模な大陸台地の最大高度に制約を与えると考えられている。山脈の一般的な高さは、氷河が削剥器となる効率のよい削剥機構を介して、氷河の広さによって直接影響を受けるという指摘もある。本論文では、全球の地形解析を用いて、山脈の最大高度変化が、多くの高山地域で造山年代や構造様式を通じて、気候が支配する雪線高度変化と密接な相関を示すことを明らかにする。さらに、雪線より上の地形の氷河の滑動による浸食破壊と、浸食による荷重の減少に釣り合ったアイソスタシー(地殻均衡)による地形の隆起との組み合わせにより、標高が雪線直下の高度域へ近づくとして、最大山脈高度の観測結果を数値モデルを用いて説明できることを立証した。したがって、このモデルは自己矛盾なく氷河という削剥器の面積高度比的特徴を生成しており、山脈の高度の違いは構造地質学的な力ではなく、地域的な気候変動を主に反映していることを示唆している。

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