Letter 進化:腹部の鰭脚によって確認された節頸類の軟骨魚類様体内受精 2009年8月13日 Nature 460, 7257 doi: 10.1038/nature08176 絶滅した甲冑魚類の一群である板皮類では、以前考えられていた以上に体内受精および胎生(生仔出生)が広く行われていたことが、最近の発見で明らかになっている。板皮類は冠系統有顎脊椎動物(顎口類)の姉妹群であるため、その生殖様式から初期の顎口類の状態に関する情報が得られる可能性がある。節頸類のIncisoscutum ritchieiに見いだされた骨化した腹びれの基鰭軟骨は、雌雄で全く同じであるとされ、雄は鰭脚(交尾器)を形成する軟骨性の付加的な、1個または連続した構造をもつと考えられてきた。本論文では、Incisoscutum ritchiei(WAM 03.3.28)で完全に骨化した腹部の鰭脚が発見されたことを報告する。これによって、従来の解釈は誤っており、以前報告された基鰭軟骨は、実は雌に特有のものであった。今回見つかった雄の鰭脚は細長い棒状で、根元部分に方形の基板構造があり、そこで関節により骨盤と直接つながっている。その先端には、皮骨からなる小さなキャップ領域があって小歯状突起や微小な鉤状構造に覆われており、これはプチクトドゥス類の鰭脚にみられるもっと大きい皮膚構造と相同だと考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る