Letter 地球:初期地球のマントル深部へ徐々に混合する隕石ベニア 2009年7月30日 Nature 460, 7255 doi: 10.1038/nature08205 コマチアイトは大部分が27億年以上前(始生代)に形成された古代の火山岩で、形成時のマントル部分溶融の程度が高いため、マントル全体組成について信頼できる情報が得られる。特に、コマチアイトの白金族元素(PGE)含有量は、核形成、マントル分化、そしておそらく核-マントル相互作用の、ほかでは得られない情報源となる。コマチアイトに関する利用可能なPGEデータの大部分は、始生代後期(27億〜29億年前)か原生代前期(20億〜25億年前)の試料から得られたものである。本論文では、南アフリカのバーバートン・グリーンストーン帯と西オーストラリアのピルバラ・クラトンで得られた始生代初期(35億〜32億年前)のほとんどのコマチアイトは、始生代後期や、より年代の若いコマチアイトと比べると、PGEが枯渇していることを示す。始生代初期のコマチアイトは、核形成の結果として下部マントルのPGEが枯渇した徴候を記録している。この徴候は、始生代初期(45億〜38億年前)の隕石爆撃期に地球が「レイトベニア」として蓄積したPGEに富んだ宇宙起源物質がマントル深部へ徐々に混合されていくにつれて、時間とともに減少する。 Full Text PDF 目次へ戻る