Letter 宇宙:土星大気の惑星波の構造から求めた土星の自転周期 2009年7月30日 Nature 460, 7255 doi: 10.1038/nature08194 巨大ガス惑星の磁場の自転周期(第III座標系とよばれる)は、その全体の自転を推測するために普通に使われている。土星の双極子磁場は、その自転軸に対して傾いていないため(木星、天王星、海王星とは異なる)、その長波長(キロメートル単位の)放射という、自転周期の代理となる尺度が、第III座標系の自転周期を決定するために現在使われている。カッシーニ探査機によって現在計測された周期は、ボイジャー探査機によって28年前に計測された10時間39分24秒の値よりも、最大でおよそ7分長い。本論文では、ポテンシャル渦度の解析に基づいた土星の自転周期決定について報告する。結果として得られた基準座標系(第IIIw座標系とよぶ)は、10時間34分13±20秒で回転する。このシフトした座標系は、東向きの風と西向きの風の対称性がより高い、土星の互い違いに出現するジェットのパターンと一致する。このことは、土星の風系がこれまで考えられていたよりも、木星のものとよく似ていることを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る