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遺伝:マンソン住血吸虫のゲノム配列

Nature 460, 7253 doi: 10.1038/nature08160

マンソン住血吸虫(Schistosoma mansoni)は、放置されてきた熱帯病である住血吸虫症の病原体であり、その患者は76か国で2億1,000万人にのぼる。今回我々は、マンソン住血吸虫の363メガベースの核ゲノムを解析した結果を明らかにする。このゲノムは少なくとも11,809個の遺伝子をコードし、通常とは異なるイントロンのサイズ分布を示す。さらに、高頻度で選択的スプライシングを起こすマイクロエキソン遺伝子の新規ファミリーを有する。住血吸虫はゲノム配列が最初に決定された扁形動物であり、代表的な冠輪動物であることから、本ゲノム配列は、左右相称な生体パターンの発生をはじめとする、動物進化の初期現象や組織から臓器への発達についての手がかりとなる。今回の解析は、新規薬剤標的発見の必要性によって行われた。住血吸虫は脂質代謝が欠損していて宿主に依存していることが明らかになったほか、膜受容体、イオンチャネル、および300種を超えるプロテアーゼの同定は、生活環および新規標的の生物学的性質についての新たな手がかりをもたらす。バイオインフォマティクスの手法によって代謝上の要衝が明らかになり、ケモゲノミクスによるスクリーニングでは、住血吸虫に対して既存の薬剤が効果を示すと思われるタンパク質が特定された。今回得られた情報は、この重要かつ放置されてきた疾患の治療および根絶のために非常に必要とされている、新規の管理手段の開発研究に貴重な情報源となる。

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