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遺伝:日本住血吸虫ゲノムから明らかになった宿主と寄生虫の相互作用の特徴

Nature 460, 7253 doi: 10.1038/nature08140

日本住血吸虫(Schistosoma japonicum)は、ヒト住血吸虫症を引き起こす寄生性の扁形動物で、中国やフィリピンでは重要な罹病原因となっている。本論文では、日本住血吸虫のゲノム概要配列を示す。ゲノムから、この複雑な後生動物病原体の分子構成や、宿主との相互作用を理解するための包括的な手がかりが得られ、また日本住血吸虫が、成長、発達、成熟のために宿主の栄養や神経内分泌ホルモンおよびシグナル伝達経路を利用できることが明らかになる。日本住血吸虫は、複雑な神経系とよく発達した感覚系をもっており、淡水、あるいは中間宿主や哺乳類宿主の組織のような異なる環境に対応するリガンド刺激を、生理的応答として受け取ることができる。セルカリア幼生のエラスターゼなどの多数のプロテアーゼが、哺乳類の皮膚への侵入とヘモグロビンの分解に関与していることが示唆される。このゲノム情報は、住血吸虫症を制御する新しい介入の開発を促進する、貴重な基盤となるだろう。

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