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免疫:AP-1転写因子BatfはTH17分化を制御する

Nature 460, 7253 doi: 10.1038/nature08114

AP-1(activator protein 1、JUNとしても知られる)転写因子は、塩基性領域とロイシンジッパードメインという特徴をもつJUN、FOS、MAFおよびATF(activating transcription factor)ファミリータンパク質の二量体である。AP-1タンパク質の多くははっきりした転写活性化ドメインを含むが、BATFおよびその近縁のBATF3は塩基性領域とロイシンジッパードメインしか含んでおらず、AP-1活性の阻害因子と考えられている。今回我々は、BatfがIL17を産生するヘルパーT(TH17)細胞の分化に必要であることを示す。TH17は、宿主防御の際は炎症応答を調整するが、自己免疫疾患においては発症の原因となるCD4+ T細胞サブセットである。Batf-/-マウスは、TH1およびTH2の分化は正常であるが、TH17分化には欠陥があり、また実験的自己免疫性脳脊髄炎に対して抵抗性である。Batf-/- T細胞は、RORγt(Rorcによってコードされる)やサイトカインIL21といったTH17分化に必要なことが知られている因子を誘導できない。IL21の添加やRORγtの過剰発現では、Batf-/- T細胞でのIL17産生を完全に回復できない。Il17プロモーターはBATF応答性であり、またTH17分化後にはBATFは、Il17a-Il17f遺伝子座の保存された遺伝子間領域およびIl17Il21およびIl22プロモーターに結合する。これらの結果は、AP-1タンパク質BATFがTH17分化に非常に重要な役割をもつことを証明している。

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