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細胞:コヒーシンは発生段階に応じて調節されているIFNG遺伝子座で染色体のcis相互作用を生じさせる

Nature 460, 7253 doi: 10.1038/nature08079

コヒーシンを介した姉妹染色分体の接着は、染色体分離と複製後DNA修復に不可欠である。さらにモデル生物やヒトの遺伝学研究で得られた証拠から、コヒーシンが遺伝子発現の調節にかかわっていることが示唆されている。最近、哺乳類のコヒーシン複合体が、DNA結合タンパク質CTCFによって一群のDNアーゼI高感受性部位やよく保存された非コード配列へと誘導されることが発見されて、コヒーシンのこの非正統的な役割が合理的に説明された。CTCFは絶縁体(エンハンサーとプロモーターの相互作用を調節する)やバウンダリーエレメント(異なったクロマチン構造をとる領域の境界を定める)に働きかけ、コヒーシンはそのエンハンサー阻害活性にかかわっている。その基盤となる仕組みは不明であり、コヒーシン機能の全体像はまだ解明できていない。今回我々は、発生段階に応じて調節されているサイトカイン遺伝子座IFNGで、細胞種特異的に染色体の遠く離れた部位間に起こるcis相互作用で、コヒーシンがトポロジー的、力学的な基盤となっていることを明らかにする。つまり、染色体のトポロジーを制限するというコヒーシンの作用は、姉妹染色分体接着だけでなく、特定の遺伝子座の空間構造を動的に規定するためにも使われている。コヒーシンのこの新しい機能は、おそらく正常な発生にも病気にも重要な意味をもつだろう。

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