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生理:Bmi1はミトコンドリア機能とDNA損傷応答経路を制御する

Nature 459, 7245 doi: 10.1038/nature08040

Polycomb群の転写抑制因子Bmi1を欠損したマウスでは、幹細胞における自己複製能の著しい低下、胸腺細胞の成熟異常、寿命の短縮などの多くの異常が生じる。これまでの研究で、Bmi1−/−表現型の多くは、Ink4a/Arf(別名Cdkn2a)遺伝子座の抑制解除を介して生じることが示されている。本研究で我々は、Bmi1−/−マウス由来の細胞では、ミトコンドリア機能の異常、細胞内活性酸素種量の顕著な増加と、それに続くDNA損傷応答経路の誘起も起こることを示す。さらに、Bmi1−/−マウスで通常みられる異常の多くは、抗酸化物質N-アセチルシステインによる薬理学的処理や、Chk2(別名Chek2)の欠失によるDNA損傷応答経路の遺伝学的阻害によって改善される。これらの結果は、Bmi1はミトコンドリア機能と酸化還元恒常性の維持にも予想外の役割をもつこと、また、Polycombファミリーのタンパク質は細胞の代謝を幹細胞や前駆細胞の機能と協調させて制御できることを示している。

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