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細胞:CtIP-BRCA1は細胞周期を通してDNA二本鎖切断修復経路の選択を制御する

Nature 459, 7245 doi: 10.1038/nature07955

DNA二本鎖切断(DSB)の修復は、細胞周期を通して厳格に制御されている。G1期では姉妹染色分体が存在しないため、DSBの修復は、非相同末端結合または末端の数塩基の相同配列を用いた結合(microhomology-mediated end-joining;MMEJ)によることになる。これらの経路では、切断部位でDNA塩基配列の欠失がしばしば起こるため、修復の誤りが生じやすい。S期後期およびG2期では、DNA末端結合経路も機能しているものの、誤りのほとんどない相同的組み換えによるDSBの修復が増加する。したがって、細胞周期内のDSB修復において、これらの異なる経路がどのような割合で関与しているかが遺伝的完全性の維持に大きな影響を及ぼす。DSBが、競合しうる異なった経路のどれによって修復されるのか、その指示については依然として不明である。今回我々はトリB細胞株DT40を用い、この過程でCtIP(RBBP8としても知られる)が果たす役割について明らかにする。S/G2期での相同的組み換えによるDSBの修復だけでなく、G1期でのMMEJにもCtIPが必要であることが実証された。相同的組み換えにおけるCtIPの機能は、MMEJの場合とは異なり、327番目のセリン残基のリン酸化、並びにBRCA1の動員に依存する。セリン327がリン酸化されないCtIPタンパク質を発現する細胞では、相同的組み換えに特異的に欠陥がみられ、DNA損傷後の一本鎖DNA量が減少するが、MMEJは影響を受けない。今回の結果は、S期に入る細胞でのCtIPのセリン327のリン酸化、並びにBRCA1機能の動員が分子スイッチとして働き、誤りの多いDNA末端結合から誤りのない相同的組み換えへとDSB修復のバランスをシフトさせるとするモデルを裏付けている。

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