Letter 宇宙:原始惑星円盤で起こる大きな塵粒子の輻射圧による混合 2009年5月14日 Nature 459, 7244 doi: 10.1038/nature08032 若い恒星を囲む塵の円盤は、非結晶質でサブマイクロメートルサイズの粒子からなる星間塵から形成される。しかし、彗星や隕石にみられる粒子や、若い恒星のスペクトル中に検出される粒子には、1,000 Kを超える温度でアニールあるいは凝結を経たと考えられる結晶質の大きな粒子が含まれ、これらはそのような温度を経ていない周囲の物質と混合している。このことから、熱的に変質した粒子を降着円盤の内側の高温領域から円盤の外側の低温領域へと輸送できる大規模な混合過程についての理論が複数考えられてきたが、それらはすべてその仮定に問題があるようだ。本論文では、塵の円盤から生じる赤外放射が、1マイクロメートル以上のサイズの粒子を内側の円盤から打ち上げることができ、粒子は円盤上を滑りながら、恒星の輻射圧によって外側へと押し出されることを報告する。そうした粒子のサイズと固体密度を支えるのに十分な赤外線輻射圧を作ることができない低温領域に至ると、粒子は再び円盤内に戻る。円盤の観測された特性は、この過程がほとんどすべての若い恒星と若い褐色矮星で働いていることを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る