Letter

考古:ドイツ南西部のホーレフェルス洞窟のオーリニャック層底部から出土した女性小立像

Nature 459, 7244 doi: 10.1038/nature07995

芸術の起源に関しては、100年を大きく超えて研究および論争が続いているが、依然として意見が分かれている。最近、7万5,000年ほど前のアフリカ南部の遺跡で見つかった抽象的描写が報告された。また、ヨーロッパでは、3万〜4万年前のものとされる最古の形象芸術が報告されており、これは高度な記号的コミュニケーションの重要な代用物だと見なされることが多い。本論文では、ドイツ南西部のシュバービアン・ユラのホーレフェルス洞窟で2008年に行われた発掘調査で、オーリニャック堆積層底部からマンモスの牙で作られた女性小立像が発見されたことを報告する。この小立像が作られたのは3万5,000年以上前であり、形象芸術の例としては知られるかぎりで最古の部類に属する。今回の発見は、グラベット文化期の有名なビーナス像の年代から5,000年以上もさかのぼり、最古の旧石器時代芸術の状況や意義に関する我々の見方を根底から変えるものである。

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