Letter 宇宙:SSA 22の原始銀河団におけるサブミリ波銀河とライマンα輝線銀河との空間的な相関 2009年5月7日 Nature 459, 7243 doi: 10.1038/nature07947 ライマンα輝線銀河は、108年程度の若い低質量銀河であると考えられている。全天の一部(SSA 22領域)にあたるライマンα輝線銀河の密度超過領域は、赤方偏移z ≈ 3.1(宇宙年齢の15パーセントに相当)の初期宇宙においてフィラメント構造を成しており、形成中の原始銀河団であると考えられている。(サブ)ミリ波の放射で明るく輝いている銀河は、猛烈な勢いで星形成を行う段階の真っただ中にあり、それらは高赤方偏移の電波銀河に選択的に付随していることを示す証拠がある。そのため、これらの銀河が、高赤方偏移で成長している最も顕著な大規模構造(ライマンα輝線銀河が縁取っている構造)にも付随しているのかどうかという疑問が必然的に生じる。本論文では、SSA 22領域における1,100-µmの放射での撮像探査について報告する。我々は、原始銀河団コアの近くでサブミリ波銀河が増加していることを発見した。また、サブミリ波銀河と低質量ライマンα輝線銀河との間に広域的な空間相関があることがわかった。このことは、高赤方偏移の同一大規模構造の内部で、2種類の大きく異なるタイプの星形成銀河が同時に形成されていることを示唆する。これらの結果は、宇宙の構造形成についての我々の理解とおおむね一致するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る