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材料:カーボンナノチューブを縦方向に切り開いてグラフェンナノリボンを形成

Nature 458, 7240 doi: 10.1038/nature07872

グラフェンすなわち単層グラファイトは、結晶性が高く興味深い半金属的電子特性を示し、ナノスケール・デバイスの作製に大変有望な二次元材料として浮上してきている。グラフェンナノリボンとよばれるエッジがまっすぐな長細いグラフェン細片は、幅が広くなるにつれ半導体から半金属へと徐々に変化するため、とりわけ汎用性の高いグラフェンである。リソグラフィー法、化学的また合成的手法など、グラフェンナノリボンの微量の試料を作製できる方法はいくつか知られている。また、化学蒸着法の1つでは、巨視的量のナノリボンが950 °Cで作製されている。今回我々は、多層カーボンナノチューブ(MWCNT)の側壁を縦方向に切り開いてほぐすことにより、ほぼ100%の収率でナノリボン構造体を作製する溶液ベースの簡単な酸化処理過程について報告する。MWCNTを酸化して短く切断することは過去に実現されているが、縦方向の切断はこれまで報告されていない。今回の方法では、水溶性の高いリボン構造体が得られた。さらに、MWCNTから得たナノリボンを化学的に還元すると、電気伝導率が回復する。ナノリボンを得るための今回の初期的な結果は、大量のナノリボンを必要とするエレクトロニクスや複合材料の分野での利用に、いずれはつながるだろう。

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