Letter 免疫:壊死の感知を免疫に結びつける樹状細胞受容体の同定 2009年4月16日 Nature 458, 7240 doi: 10.1038/nature07750 損傷細胞やアポトーシス細胞の除去不全は、壊死した細胞の病的な蓄積をもたらし、炎症応答を誘導して組織修復を開始させる。さらに、壊死細胞に存在する抗原は、時に特異的な免疫応答を誘発することがあり、同種移植後や、自発的および治療による腫瘍の拒絶といった無感染と思われる状況での適応免疫を壊死によって説明できるのではないか、と議論されている。マウスでは、樹状細胞のCD8α+サブセットは死細胞の残骸を貪食し、細胞に関連した抗原に対してCD8+ T細胞をクロスプライミングする。今回我々は、CD8α+樹状細胞が最近性質が明らかになったC型レクチンであるCLEC9A (DNGR-1としても知られている)を使って、壊死細胞上に露出した既存のシグナルを認識することを示す。CLEC9Aの欠損もしくは阻害は、CD8α+樹状細胞による壊死細胞成分の取り込みは妨げないが、in vitroで死細胞関連抗原のクロスプレゼンテーションを特異的に減弱させ、in vivoで壊死細胞の免疫原性を減少させた。CLEC9Aの機能には細胞内末端に重要なチロシン残基が必要で、それによってチロシンキナーゼSYKの動員と活性化が可能になり、また死細胞関連抗原のクロスプレゼンテーションにも不可欠である。したがってCLEC9Aは、SYK結合C型レクチン受容体として機能し、細胞関連抗原に対するクロスプライミングの調節にかかわる主要な樹状細胞サブセットによる壊死の感知を仲介する。 Full Text PDF 目次へ戻る