Article 医学:がん治療の新たな手法としてのNEDD8活性化酵素阻害薬 2009年4月9日 Nature 458, 7239 doi: 10.1038/nature07884 細胞内プロテアソーム機能阻害薬の1つが臨床開発されたことは、ユビキチン-プロテアソーム系のほかの構成要素を標的とする化合物がヒト悪性腫瘍の治療に有用であることを立証していると考えられる。NEDD8活性化酵素(NAE)は、NEDD8結合経路の重要な構成要素で、この経路はキュリン-RING型ユビキチンリガーゼの活性を制御することにより、プロテアソームの上流のタンパク質群の代謝回転を調節している。キュリン- RINGリガーゼの基質は、がん細胞の増殖と生存経路に関連する細胞過程で重要な役割を有している。今回我々は、強力で選択的なNAE阻害薬であるMLN4924について報告する。MLN4924は、キュリン-RINGリガーゼ介在性タンパク質代謝回転を妨害し、S期DNA合成の脱調節という新たな作用機構によって、ヒト腫瘍細胞にアポトーシスを起こさせる。MLN4924は、十分耐用可能な投与量で、マウスに異種移植したヒト腫瘍の増殖を抑制した。我々の結果は、NAE阻害薬ががん治療に有望であることを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る