Letter 地球:小惑星2008 TC3の衝突とその回収 2009年3月26日 Nature 458, 7237 doi: 10.1038/nature07920 個々の隕石とそれらの親小惑星との間の確固とした関係がわかっていない場合、小惑星は一般にその光反射特性だけで特徴付けられ、それによって種類分けされる。2008年10月6日に、波長域554〜995 nmに平らな反射スペクトルをもつ小型の小惑星が発見され、2008 TC3と名付けられた。その後、この小惑星は地球に衝突し、その際に高度37 kmで爆発したので、巨視的な大きさの破片は残っていないと考えられていた。本論文では、接近軌道に沿って詳細な調査を行い、Almahata Sittaと名付けた単一天体の破片である47個の隕石、総質量3.95 kgを回収したことを報告する。これらの隕石のうち1つを解析したところ、隕石はエコンドライトで、小惑星のタイプでは異例なポリミクトユレイライト、つまり大きな炭素質粒をもち超細粒化していて多孔質であることがわかった。親小惑星と隕石の両方の反射スペクトルからは、小惑星がFタイプであると同定され、炭素に富む暗色の異例なユレイライトとFタイプ小惑星がはっきりと関連付けられた。このような物質は、非常にもろいため、今まで隕石標本には入ったことがない。 Full Text PDF 目次へ戻る