自然免疫系は、生殖細胞系列にコードされているパターン認識受容体によって核酸を感知する。RNAは、Toll様受容体に属するTLR3、TLR7およびTLR8、あるいはRNAヘリカーゼであるRIG-I(別名DDX58)やMDA-5(IFIH1)によって感知される。抗ウイルス応答および(あるいは)炎症応答の引き金となる細胞質DNAを感知する機構については、ほとんど知られていない。これらの応答で最もよく特徴が明らかになっているのは、I型インターフェロン遺伝子群の転写誘導の引き金となる、TANK結合キナーゼ(TBK1)-インターフェロン制御因子3(IRF3)シグナル伝達軸の活性化である。もう1つの、あまり特徴が明らかになっていない経路は、「インフラマソーム」の活性化を引き起こす経路で、カスパーゼ1を介して、サイトカインであるIL1βやIL18の前駆体型の触媒による切断を制御する。本論文では、マウスとヒトの細胞を使用して、PYHIN(pyrin and HIN domain-containing protein)ファミリーに属するAIM2(absent in melanoma 2)が、カスパーゼ1を調節する細胞質DNA受容体であることを明らかにする。AIM2のHIN200ドメインはDNAに結合するが、ピリン(pyrin)ドメインは、アダプター分子であるASC(apoptosis-associated speck-like protein containing a caspase activation and recruitment domain)と会合して、NF-κBとカスパーゼ1の両方を活性化する(しかし、AIM2以外のPYHINファミリーのピリンドメインはASCに結合しない)。Aim2をノックダウンすると、細胞質の二本鎖DNAと二本鎖DNAワクシニアウイルスに応答したカスパーゼ1の活性化が起こらなくなる。以上の結果から、AIM2は細胞質DNAのこれまで知られていなかった受容体であり、リガンドやASCとともにインフラマソームを形成して、カスパーゼ1を活性化することが明らかになる。