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遺伝:マウスの皮膚炎と腫瘍感受性の遺伝的構造

Nature 458, 7237 doi: 10.1038/nature07683

モデル生物やヒトの生殖細胞系列多型は、炎症やがんといった複雑な遺伝形質を示す疾患に対する感受性に影響する。Mus spretus系統のマウスは腫瘍発生に抵抗性を示すが、このM. spretusとがん感受性をもつマウスMus musculus系統との交配によって、皮膚がん感受性に関連する遺伝子多型のゲノム上の位置が明らかにされている。我々は、M. spretusM. musculusに戻し交配したF2マウス由来の正常皮膚における遺伝子発現と生殖細胞系列多型とを組み合わせることにより、マウス皮膚の遺伝子発現構造をネットワークとしてとらえた。本論文では、この方法を用いることによって、炎症、造血、細胞周期の制御、腫瘍感受性にかかわる組織構成、生物学的機能に寄与する遺伝子発現モチーフを同定できたので報告する。炎症、上皮のバリア機能、増殖に関係する発現モチーフは、腫瘍感受性群と腫瘍抵抗性群のバッククロスマウスで、それぞれ異なった発現調節機構が働いていた。また毛包調節に対するマスター因子の候補として腸幹細胞マーカーLgr5が同定され、ビタミンD受容体(Vdr)が上皮バリア機能、炎症、腫瘍感受性を協調的に制御していることも遺伝的連鎖として認められた。

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