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医学:毒素原性大腸菌のEtpAは鞭毛と宿主細胞間の接着を仲介する

Nature 457, 7229 doi: 10.1038/nature07568

毒素原性大腸菌(enterotoxigenic Escherichia coli;ETEC)は、旅行者や発展途上国の子どもの下痢の主な原因だが、この菌をはじめとする多くのグラム陰性病原体にとって、上皮細胞への接着と鞭毛による運動は重要な毒性形質である。鞭毛を有する多数の病原体が、TPS(two-partner secretion)ファミリーに属する推定アドヘシンを分泌する。しかし、これらのアドヘシンの実際の機能はほとんど明らかにされていない。今回我々は、毒素原性大腸菌のTPSエキソプロテインであるアドヘシンEtpAが、鞭毛の主要サブユニットであるフラジェリンの高度に保存された領域を模倣していて、この領域と相互作用し、こうした相互作用が接着と腸内コロニー形成に極めて重要であることを明らかにする。フラジェリンの保存された領域はほとんどが鞭毛シャフトの中に埋もれているが、我々の結果からは、真核細胞の受容体に提示するためにEtpAアドヘシン分子を捕捉する部位である鞭毛先端では、保存領域が少なくとも一時的には露出していると考えられる。EtpAとほかの運動性病原体によってコードされる分子との類似性から、細菌の接着にはおそらく共通のパターンがあることが示唆される。一方で、フラジェリン中の保存された領域が接着に関与することは、グラム陰性病原体に対するワクチン開発にもかかわってくるだろう。

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