Article 視覚:メラノプシン網膜神経節細胞による光子捕捉とシグナル伝達 2009年1月15日 Nature 457, 7227 doi: 10.1038/nature07682 一部の網膜神経節細胞は本来光感受性であり、メラノプシンという色素をもっていることが最近明らかになった。これらの細胞は主に大脳の中心部に投射しており、瞳孔光反射や慨日リズムの同調化などの像形成以外の視覚機能に関与している。これらの細胞が、どれくらい効果的に内因性の光吸収シグナルを伝達して行動を引き起こすかは、まだ不明である。今回我々は、内因性の光応答とこれに伴ったスパイク発生を制御する基本的なパラメーターについて報告する。メラノプシンの網膜での密度は桿体や錐体の色素の1/104であり、その結果、光子の捕捉率は非常に低く、光変換の役割を果たすのは比較的明るい光の下でのみである。それにもかかわらず、捕捉された個々の光子は、大きくて異例なほど長く続く応答を引き起こし、その形状は既知の光受容器の中では独特である。これらの細胞が、桿体のように単一光子吸収のシグナル伝達を行えることは注目に値する。網膜で数百のメラノプシン分子を異性化させる閃光は、瞳孔光反射の閾値に達するのに十分である。 Full Text PDF 目次へ戻る