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細胞:WSTFは新規のチロシンキナーゼ活性を介してH2A.XのDNA損傷応答を制御する

Nature 457, 7225 doi: 10.1038/nature07668

DNA二本鎖の切断は、真核細胞にとって重大な問題である。切断の修復ができないと、ゲノム不安定性、発がんおよび細胞死が生じる。DNA二本鎖切断への応答時には、哺乳類のクロマチンは、H2A.X Ser 139のリン酸化(γ-H2A.X)によって範囲を決められた再構築を起こす。しかし、γ-H2A.Xのリン酸化の制御と、修復過程でのクロマチンリモデリングにおけるその正確な役割はわかっていない。今回我々は、WICH複合体因子(WSTF-ISWI ATP-dependent chromatin-remodelling complex)の構成成分の1つであるWSTF(Williams-Beuren syndrome transcription factor、BAZ1Bとしても知られる)が介在する新たな制御機序について報告する。WSTFは、既知のキナーゼの折りたたみ構造との配列相同性がみられないドメインによって、内在性チロシンキナーゼ活性を示す。さらに、WSTFはH2A.XのTyr 142をリン酸化し、WSTFの活性は、DNA損傷応答にとって不可欠な複数の事象の制御に重要な役割を果たしている。今回の研究は、DNA損傷応答を制御する新規の機序を明らかにし、内在性のチロシンキナーゼ活性を有するドメインに対する我々の理解を広げるものである。

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