Article 生化学:BAXの活性化は新規相互作用部位で開始される 2008年10月23日 Nature 455, 7216 doi: 10.1038/nature07396 BAXはBCL-2ファミリーに属するアポトーシス促進タンパク質で、細胞死を引き起こすさまざまなストレス刺激により活性化されるまで細胞質にとどまっている。BCL-2などの抗アポトーシスタンパク質は、BAXが引き起こす細胞死に拮抗する。抗アポトーシスタンパク質については生存機能を付与する相互作用部位が明らかになっているが、BAXについてはその活性化部位が突き止められておらず、誘導機構ははっきりしていない。我々は以前、BAXにより起こるミトコンドリアを介したアポトーシスを直接引き起こすSAHB(stabilized α-helix of BCL-2 domains)を考案した。今回我々は、BIM SAHBが、抗アポトーシスタンパク質で性質が明らかにされた典型的な結合溝とは異なる相互作用部位を介してBAXと結合していることを、NMRによる解析により示す。ヒトBIM-SAHB-BAX相互作用の特異性は、機能活性を阻害する点突然変異により明らかになり、BAXの活性化はこの新規構造部位で起こることが確認された。したがって、我々は今回直接的な活性化のためのBAX相互作用部位を明らかにし、治療のためのアポトーシス調節の新たな標的を明確にした。 Full Text PDF 目次へ戻る