Letter

物理:テープ剥離の際のナノ秒X線閃光と固着すべり摩擦の相関関係

Nature 455, 7216 doi: 10.1038/nature07378

接触している2つの表面が相対的に動くと、摩擦ルミネセンスと呼ばれる可視光が発生することがある。散漫な機械エネルギーの電磁波へのこうした集中は、X線領域まで及ぶことが以前に観測されている。本論文では、中程度の真空中でごく普通の粘着テープをはがすと電波と可視光の放出が起こり、固着すべりはがれ現象と相関した、100 mWのナノ秒X線パルスを伴うことを報告する。観測されたX線エネルギーの15 keVのピークについては、さまざまなモデルでこの放電過程に関して相いれない描像が得られ、テープがはがれる面間の間隙は放出の瞬間に30 µmあるいは300 µmとなる。X線摩擦ルミネセンスは、X線画像撮影用のX線源に使えるほどの強度であった。ここで得られるエネルギーと閃光幅の限界は、トライボロジー(摩擦学)に関する最新の理論を超えるものである。

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