Letter 宇宙:銀河は予想よりも単純らしい 2008年10月23日 Nature 455, 7216 doi: 10.1038/nature07366 銀河は、力学、星形成、化学汚染、そして超新星爆発や超大質量のブラックホールからのフィードバックの相互作用の結果として進化するようにみえる複雑な系である。階層的銀河形成理論では、銀河は冷たい暗黒物質(コールドダークマター)が何度も合体を繰り返すことにより、より小さな部分から形成されるとされている。個々の銀河の特性は、質量、角運動量、バリオンの割合、年齢、大きさを含む6個の独立したパラメーター、それに当該銀河の最近の偶然的な合体事象の歴史によって支配されるだろうと考えられている。本論文では、電波周波数での中性水素の放射を通じて最初に検出され、したがって可視光の選択効果のない銀河が、広範囲にわたる性質をもつにもかかわらず、6つの独立した可観測量の間で、5つの独立した相関関係を示すことを報告する。これは必然的に、これらの銀河の構造が1つのパラメーターによって支配されていることを示唆しているが、我々のデータセットからこのパラメーターの特定はできない。そのような組織化の度合いは、宇宙論における冷たい暗黒物質モデルの核心部分である階層的銀河形成と矛盾すると思われる。 Full Text PDF 目次へ戻る