Letter 宇宙:銀河系内のマグネター候補天体からのフレアは、これが暗い孤立中性子星に至るミッシングリンクであることを示唆している 2008年9月25日 Nature 455, 7212 doi: 10.1038/nature07328 マグネターは、1014〜1015 Gのオーダーの非常に強い磁場を伴う若い中性子星である。銀河系内では、マグネターは軟γ線リピーターあるいは特異なX線パルサーとして発見されている。軟γ線リピーターは、まれな型のトランジェントγ線源で、高エネルギー領域での天空観測によりごくたまにバースターとして発見される。γ線フレアに対応する可視光対応天体、あるいは静穏な放射源は、今までのところ発見されていない。本論文では、不明なところの多い天体SWIFT J195509+261406を多波長観測した結果について報告する。3日間にわたって可視領域帯で40回以上のフレア現象が観測され、さらに11日後には暗い赤外線フレアが検出され、その後、この天体は静穏な状態に戻った。電波観測では、この天体が銀河系内にあることを示す特性と、その距離の下限値がおよそ3.7 kpcであることが確認された。SWIFT J195509+261406は、可視領域波長で検出されたバースト活動を示し、長期間のX線放射が短寿命である、孤立したマグネターの可能性が考えられる。もしそうなら、マグネター活動の新しい発現が記録されたことになり、SWIFT J195509+261406は「持続性の」軟γ線リピーターあるいは特異なX線パルサーと、暗い孤立中性子星との間を結びつけるリンクにあたると見なせるだろう。 Full Text PDF 目次へ戻る