Letter 宇宙:活動銀河RE J1034+396からのX線放射にみられるほぼ1時間の周期性 2008年9月18日 Nature 455, 7211 doi: 10.1038/nature07277 活動銀河核とクエーサーは、銀河系内のブラックホール連星系の規模が大きくなったものと考えられており、連星系の場合は質量がおよそ10 M◎(ここでM◎は太陽質量)であるのに対して、106〜109 M◎の質量をもつ超大質量ブラックホールへの降着によってエネルギーが供給される。これら2種類の系の間の類似性の一例は、降着流によってみられる特徴的で急速なX線放射の変動である。ブラックホール連星系でのこの変動のパワースペクトルは、幅広いノイズと、それに重なった複数の準周期的振動からなる。幅広いノイズ成分は多くの活動銀河核で観測されてきたが、これまで有意の大きさの準周期的振動が検出されたことはない。本論文では、明るい活動銀河であるRE J1034+396に、およそ1時間の周期をもつX線放射を発見したことを報告する。信号は統計的な有意性が極めて高く(5.6σ)、非常にコヒーレントであり、Q値はQ>16である。X線の変動はブラックホールのごく近傍から生じている。 Full Text PDF 目次へ戻る