Letter 宇宙:隕石と近地球小惑星の間の組成の違い 2008年8月14日 Nature 454, 7206 doi: 10.1038/nature07154 地球近傍にある小惑星種族(近地球小惑星と、その一部の地球に衝突する恐れのあるもの)の性質と起源の解明は、科学的な関心と実際の重要性の両方にかかわっている。地球に衝突する可能性が最も高い小惑星の組成は、最もよくみられる隕石の組成を示すはずだと一般に考えられている。本論文では、ほとんどの近地球小惑星(衝突の恐れのあるものを含めて)が、LL型コンドライトとして知られる種類の隕石と定量的に似たスペクトル特性をもつことを報告する。小惑星帯の内側で存在が目立つフローラ族は、これと同じスペクトル特性をもっており、これはフローラ族が近地球小惑星の主要な供給源であることを示唆している。しかし、この種族の隕石は比較的まれ(地表に落下する隕石のおよそ8パーセント)なので、近地球小惑星とLL型コンドライトについて観測された類似性は意外である。考えられる説明の1つは、主小惑星帯からの物質輸送に、Yarkovsky効果のような大きさに依存した過程が働いているというものである。 Full Text PDF 目次へ戻る