Letter

細胞:細胞の自発的な極性出現について

Nature 454, 7206 doi: 10.1038/nature07119

多様な細胞極性ネットワークには、細胞膜でのシグナル分子の分布を局所的に増幅するための正のフィードバックが必要である。他にも、単一の極性軸を強固なものにするためには、方向性のある輸送や共役阻害剤などの仕組みが働くとの説が出されている。今回我々は、集団遺伝学の「飛び石」モデルに極めてよく似た単純な正のフィードバックのモデルを検討した。このモデルは、1種類の拡散可能な膜結合型シグナル分子が、細胞質内プールから自己を補充できるというものである。我々は、1カ所に極性部位が自発的に生じることを正のフィードバックだけで説明できる、ある固有の確率的機構を明らかにする。極性形成の頻度は、シグナル分子の数に応じて決まり、シグナル分子の数が多くなると極性形成頻度が減少するという関係にある。出芽酵母でのCdc42の極性形成の実験的観察はこの予測と一致した。今回の結果は、正のフィードバックが単独で、あるいは他の機構と共に働くことにより、ロバストな細胞極性が形成されることを示している。

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