Letter 気候:全球表面温度観測記録における20世紀半ばの大きな不連続箇所 2008年5月29日 Nature 453, 7195 doi: 10.1038/nature06982 地球の気候を監視するのに使われるデータセットは、地球の表面温度は〜1910年から1940年まで上昇し、〜1940年から1970年までわずかに低下し、その後、1970年前後から顕著に上昇したことを示している。20世紀中期に起こった弱い寒冷化は、大気海洋相互作用や人為起源の硫酸塩エアロゾルの放出などのさまざまな物理要因と関連させて説明されてきた。本論文では、以前は見過ごされてきた、1945年の記録における不連続箇所について報告する。これは、20世紀中期の温度低下傾向の目立った特徴である。この不連続箇所は、公表されている全球平均温度時系列データで明らかだが、気候の内部変動の影響を除いた後のデータではさらにはっきりしている。1945年における約0.3℃の突然の温度低下は、海面水温の記録で計測器の偏りが修正されなかった結果であると考えられる。この不連続箇所を修正すれば、20世紀中期の温度変動の特徴は変化するが、全球平均温度の100年規模での変化傾向の見積もりは変わらないと予想される。 Full Text PDF 目次へ戻る