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遺伝:機能的ゲノムスクリーニングによって明らかになった脂肪滴形成と利用にかかわる遺伝子

Nature 453, 7195 doi: 10.1038/nature06928

真核細胞で中性脂肪が貯蔵されるのは細胞質にある脂肪滴で、これは、リン脂質と関連タンパク質からなる単層の膜に囲まれている。この脂肪滴は動的な小器官で、細胞内エネルギーの主な貯蔵場所となり、また膜脂質の構成要素の供給源ともなる。細胞内での脂質の過剰蓄積は、肥満や糖尿病、アテローム性動脈硬化症の重要な特徴だが、脂肪滴細胞の生物学的性質については意外なほど解明がなされていない。今回我々は、ショウジョウバエのS2細胞でゲノム規模のRNA干渉(RNAi)スクリーニングを行い、全遺伝子の約1.5%が脂肪滴の形成と制御にかかわっていることを示す。遺伝子ノックダウンによる表現型は5種類に大別される。リン脂質生合成系の酵素をコードする遺伝子は、脂肪滴の大きさと数の決定因子であることがわかり、単層膜のリン脂質組成が脂肪滴の形態と脂質利用に大きく影響することが示唆される。またArf1-COPI小胞輸送タンパク質の一群も、脂肪滴の形態と脂質利用を制御しており、これはArf1-COPI小胞輸送機構のこれまで知られていなかった機能である。これらの表現型は哺乳類細胞でよく保存されていることから、今回の研究結果は、脂質の過剰蓄積が関係するヒト疾患の解明に重要であると考えられる。

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