Letter 地球:地震活動を生む溶岩と爆発的噴火の予測 2008年5月22日 Nature 453, 7194 doi: 10.1038/nature06980 火山の溶岩ドーム形成では、爆発的噴火の前に溶岩噴出速度と地震活動の加速がみられることが多い。このことから、噴火予測に物質の破壊予測法を適用できると考えられる。現在まで、そのような方法は母岩の地震活動だけに基づいていた。しかしながら、溶岩のレオロジー的性質と変形速度が最終的に噴火様式を決定していることは明らかである。このような噴火に含まれる結晶性の高い溶岩は、延性から脆性へと変化して変形が加速する際に強い剪断薄化特性を示す疑塑性流体である。したがって、溶岩ドームにおける延性から脆性への変化の性質を解明すれば、ドームの成長と安定性を正確に記述する手がかりが得られるかもしれない。本論文では、微小地震を連続的に監視したレオロジー実験の結果を提示する。この結果から、溶岩ドームが地震活動を生み、延性から脆性へ変化し大きな歪み速度で完全な脆性破壊が起きるまでの過程で地震活動の性質が顕著に変化することが明らかになった。我々は、マグマの地震活動を破壊予測手法と組み合わせて用いれば、火山噴火の中で溶岩ドーム形成噴火をうまく予測できるだろうと考える。 Full Text PDF 目次へ戻る