Letter 進化:テキサス州ペルム紀前期層で出土した原始的なカエル類と、カエルおよびサンショウウオの起源 2008年5月22日 Nature 453, 7194 doi: 10.1038/nature06865 現生両生類(平滑両生亜綱;カエル、サンショウウオ、およびアシナシイモリ)の起源は、化石記録の形態学的および時間的な隔たりが大きいため、脊椎動物の進化の中で最も異論の多い問題の1つである。現在の議論では、対立する3仮説が中心となっている。それは、切椎類または空椎類のいずれかに一元的起源を求める2つの単系統仮説と、カエルおよびサンショウウオが切椎類由来でアシナシイモリが空椎類由来という多元的起源を求める多系統仮説である。近年の分子解析では、カエル類(Batrachia;カエルとサンショウウオ)の分岐が古生物学的証拠の年代に比べて大幅に古く推定されているが、これにも議論の余地がある。今回我々は、米国テキサス州のペルム紀前期層から切椎類アムフィバムス科(Amphibamidae)両生類の化石を発見した。これは、他の古生代両生類と、発見済みの中生代最古の跳躍下綱および具尾下綱とをつなぐものである。この小化石には跳躍下綱と具尾下綱の特徴がモザイク状にみられるため、カエル類(カエルおよびサンショウウオ)の分岐点に近い重要な分類群となる。系統発生解析では、カエル類の分岐が生じたのは、分子時計を用いた最近の推定による石炭紀後期ではなくペルム紀中期となるが、アシナシイモリとの分岐は、切椎類と空椎類との早期分岐に対応することが示唆され、分子時計による推定と一致する。 Full Text PDF 目次へ戻る