Letter 細胞:λリプレッサーの結晶構造と対協同的オペレーター結合のモデル 2008年4月24日 Nature 452, 7190 doi: 10.1038/nature06831 バクテリオファージλは、長年にわたって遺伝子調節機構を研究するためのモデル系となってきた。特定の環境条件により引き金が引かれると、ファージは「遺伝的スイッチ」により、溶原化増殖から溶菌化増殖に移行する。このスイッチの重要な構成要素はcIリプレッサーで、λ染色体上に約2,400塩基対離れて存在する2箇所(3個のオペレーター部位からなる)に結合する。λ系の特徴は、リプレッサー結合の対協同性(pairwise cooperativity)である。詳細な構造情報がなかったため、リプレッサー分子が協同的複合体を形成する仕組みを完全に理解するのは困難だった。今回我々は、DNAオペレーター部位に結合した完全な形のλ cIリプレッサー二量体のX線結晶構造を示す。リプレッサーの構造は多重同形置換法によって決定され、隣接するオペレーター部位への対協同的結合が作りやすいとみられるコンホメーションをとれる特異な全体構造を明らかにしている。 Full Text PDF 目次へ戻る