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神経:無傷タンパク質複合体に対するポリグルタミン伸長の相反する影響はSCA1の一因となる

Nature 452, 7188 doi: 10.1038/nature06731

脊髄小脳性運動失調症1型(SCA1)は優性遺伝する神経変性疾患であり、ataxin1(ATXN1)中にあるグルタミンをコードする反復配列の伸長によって引き起こされる。既知のすべてのポリグルタミン病では、グルタミン鎖の伸長によりタンパク質が毒性となるが、変異体タンパク質では本来の結合相手との相互作用は維持されているようにみえることから考えると、この毒性が生じる機構は不可解である。本研究では、伸長ポリグルタミン領域が、ataxin1がどういう内在性タンパク質と複合体を作っているかによって異なる影響をその機能に与えていることを示す。ATXN1中にポリグルタミン伸長があると、RBM17を含む特定のタンパク質との複合体が形成されやすくなり、つまり機能獲得機構によりSCA1の神経病理学的性質の一因となる。これと同時に、ポリグルタミン伸長はATXN1とcapicuaを含む別のタンパク質複合体の形成および機能を低下させるため、部分的な機能欠失機構によりSCA1にかかわる。このモデルはSCA1だけでなく、他のポリグルタミン病についても、その分子的病因を機構的に解明する手がかりとなる。

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