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細胞:RAG2 PHDフィンガーはヒストンH3リジン4トリメチル化をV(D)J組み換えに結び付ける

Nature 450, 7172 doi: 10.1038/nature06431

転写、DNA複製および組み換えなどの核内過程は、クロマチン構造によって動的に調節される。真核生物の転写は、ヒストン上の特定の共有結合翻訳後修飾を特異的に認識する、進化的に保存されたタンパク質ドメインをもつクロマチン関連タンパク質によって調節されることが知られている。しかし、同様の機序が哺乳類のDNA組み換えにも関与しているかどうかは不明であった。今回我々は、抗原受容体遺伝子の再編成を仲介するRAG1/2 V(D)Jリコンビナーゼの必須要素であるRAG2に、リシン4がトリメチル化されたヒストンH3(H3K4me3)を特異的に認識する植物ホメオドメイン(PHD)フィンガーが含まれることを示す。H3K4me3と結合したマウスRAG2 PHDフィンガーの高分解能結晶構造から、RAG2によるH3K4me3認識の分子基盤が明らかになった。RAG2のH3K4me3認識を妨げる変異は、in vivoでのV(D)Jの組み換えを著しく阻害する。in vivoでH3K4me3の量を減少させた場合も、V(D)Jの組み換えが減少した。特に、K4me3結合表面の重要な構造要素でRAG2によるH3K4me3の認識に不可欠な、保存されたトリプトファン残基(W453)が免疫不全症候群の患者で変異していることは注目に値する。以上を総合して、哺乳類のDNA組み換えにおけるヒストンメチル化の新たな機能を明らかになった。さらに、今回の結果は、ヒストン修飾の読み取り障害がヒトの遺伝性疾患を引き起こす可能性があることを示す最初の証拠である。

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