Article 構造生物学:ナトリウム-カリウムポンプの結晶構造 2007年12月13日 Nature 450, 7172 doi: 10.1038/nature06419 Na+,K+-ATPアーゼは、ATP加水分解の1サイクルごとに細胞膜を通して3個のナトリウムイオンと2個のカリウムイオンを交換し、動物細胞に必須のナトリウムとカリウムの電気化学勾配を生み出す。今回我々は、α-サブユニットの膜貫通部分に2個のルビジウムイオン(カリウムの同族元素)が閉じ込められた状態で結合しているブタ腎臓Na+,K+-ATPアーゼの分解能3.5 ÅでのX線結晶構造を示す。Na+,K+-ATPアーゼのルビジウム/カリウム閉じ込め用空洞を形成する残基のうち数個は、筋小胞体(あるいは小胞体)のCa2+-ATPアーゼのカルシウム結合残基と相同である。Na+,K+-ATPアーゼに特異的なβ-およびγ-サブユニットには、それぞれ膜貫通へリックスαM7/αM10とαM9が結合している。γ-サブユニットは、V型ATPアーゼのcサブユニットの一部にあたる。α-サブユニットのカルボキシ末端は膜貫通へリックスの間のポケットの中に収まっており、これが、おそらく膜電位の影響を受けてナトリウム親和性を制御する新規の調節要素であると思われる。 Full Text PDF 目次へ戻る