Letter 細胞:微小管プラス端追跡系のin vitroでの再構成 2007年12月13日 Nature 450, 7172 doi: 10.1038/nature06386 微小管細胞骨格は、細胞の形態形成に極めて重要な働きをしている。微小管の伸長するプラス末端は動的制御の行われる部位となり、プラス端集積因子(+TIP)と呼ばれる特殊なタンパク質が結合し、微小管が適切に機能するように調節する。しかし、+TIPがプラス端と結合する仕組みや、伸長するプラス端を+TIPが追跡する仕組みは、分子レベルでほとんど解明されていない。今回我々は、分裂酵母の3種類のタンパク質Mal3、Tip1、キネシンTea2からなる最小のプラス端追跡系をin vitroで再構築した。全反射照明蛍光顕微鏡を用いた微速度撮影により、EB1相同体であるMal3が、微小管格子ではなく、伸長中の微小管の末端構造に対し高い親和性をもつことが明らかになった。そのためにMal3は、末端認識機構により伸長中の微小管末端を自発的に追跡できる。さらにMal3は、連続移動型のモータータンパク質であるTea2とClip170相同体でTea2の積み荷となるTip1が微小管格子に結合するのを仲介する。Tea2とTip1の両方が伸長中の微小管プラス端を選択的に追跡するには、これら3種類のタンパク質すべての相互作用が必要である。これらの結果は、このプラス端追跡系の構成成分間での総合的相互作用を個別に調べたもので、これらの相互作用が追跡系の動的挙動にどのように結びつくか明らかになった。他のプラス端追跡系についても、機構の解明にはこのようなin vitro内での再構築が不可欠だろうと考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る