Letter 材料:単原子金属液体のガラス化 2007年8月16日 Nature 448, 7155 doi: 10.1038/nature06044 工業技術に使用されているガラスの大多数は、酸化物またはカルコゲニドの複雑な混合物だが、冷却時に結晶化しない純物質、つまり「ガラス形成体(glassformer)」の例も数多い。ほとんどのガラス形成体は有機分子系だが、二酸化ケイ素や単体セレン(後者は高分子である)といった重要な無機系の例もある。現在、バルクの金属ガラスが作製可能だが、Zr50Cu50以外では、通常の液体冷却時の結晶化を避けるために多成分が必要とされる。2成分「メットガラス(metglass)」は、超急冷によって作製できる場合が多いが、単成分系は今まで実現していない。ガラスは、結晶核生成速度が遅いときに形成されるが、その低速核生成条件が生じる要因はよくわかっていない。今回我々は、最近の分子動力学シミュレーション研究で得られた知見を応用して、ゲルマニウム金属液体のガラス化に成功する条件を考案した。また我々の結果は、ダイヤモンド立方晶の結晶化に先立つ珍しいポリアモルフィック転移(polyamorphic transition)の顕微鏡的証拠を提示している。 Full Text PDF 目次へ戻る