Article 植物:JAZリプレッサータンパク質はジャスモン酸シグナル伝達過程でのSCFCOI1複合体の標的である 2007年8月9日 Nature 448, 7154 doi: 10.1038/nature05960 ジャスモン酸とそれに関連するシグナル伝達化合物は植物の宿主免疫と成長の両方に重要な役割を担っているが、シグナル伝達機構の分子レベルでの詳細はほとんど明らかになっていない。本論文では、JAZ(jasmonate ZIM-domain)タンパク質ファミリーに属する分子群がジャスモン酸シグナル伝達の主要な調節因子であることを明らかにする。JAZ1タンパク質は、ジャスモン酸応答性遺伝子の転写を抑制するように働く。ジャスモン酸処理はJAZ1の分解を引き起こすが、この分解はSCFCOI1ユビキチンリガーゼと26Sプロテアソームの活性に依存している。また、ジャスモノイル-イソロイシン複合体(JA-Ile)は、他の植物タンパク質の存在なしで、COI1とJAZ1タンパク質間の物理的な相互作用を促進するが、ジャスモン酸、12-オキソフィトジエン酸あるいはジャスモン酸メチルなどの他のジャスモン酸誘導体では促進はみられない。我々の結果は、ジャスモン酸リガンドが、SCFCOI1ユビキチンリガーゼのJAZ1リプレッサータンパク質への結合とそれに続く分解を促進するモデルを示唆しており、また、SCFCOI1-JAZ1タンパク質複合体が植物ホルモンJA-Ileを感知する役割をもっている可能性を示している。 Full Text PDF 目次へ戻る