Letter 進化:最古の硬骨魚類の顎と歯 2007年8月2日 Nature 448, 7153 doi: 10.1038/nature05989 現生有顎脊椎動物すなわち顎口類は、軟骨魚類と硬骨魚類(硬骨魚類と四肢動物を含む)の二大単系統分類群に分けられる。現在までのところ、硬骨魚類のうち現生につながる冠分類群の化石種は4億1,800万年前のシルル紀末のものが最古である。対照的に、軟骨魚類の原始的な基幹分類群や硬骨魚類の同じく原始的な基幹分類群の化石種は、まだほとんど知られていない。棘魚類と板皮類という絶滅した2つの古生代分類群は、これらの基幹分類群、もしくは顎口類と共通の基幹分類群に含まれる可能性はあるが、それらの類縁関係や単系統的な位置づけについては、いずれも議論の域を出ていない。本論文では、シルル紀後期(4億2,300万〜4億1,600万年前)の魚類であるAndreolepis hedeiとLophosteus superbusのものとされる顎骨に、硬骨魚類の特徴がみられることを示す明白な証拠を提出する。この2つの魚類は、骨の断片や鱗、歯がばらばらに見つかっており、硬骨魚類との類縁関係、もしくは硬骨魚類内に含まれるかどうかについては議論がずっと続いていた。これらの顎骨は、硬骨魚類に特徴的な上顎骨と歯骨だが、それらに備わっている歯状突起の構成は、硬骨魚類の冠分類群がもつ大型で円錐形の歯とは異なっており、これら2種の魚類は原始的な基幹分類群に入れることができると考えられる。したがってAndreolepisとLophosteusは、これまで知られている中で最古の硬骨魚類であるだけでなく、系統発生的に最も原始的であることが明白な硬骨魚類である。 Full Text PDF 目次へ戻る