Letter 細胞:ショウジョウバエのmiR2は、偽ポリソームを誘導して翻訳開始を阻害する 2007年6月14日 Nature 447, 7146 doi: 10.1038/nature05878 ミクロRNA(miR)はタンパク質合成を阻害するが、その機構はいまだに解明されていない。我々は、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)の胚を使い、reaperメッセンジャーRNAの3′非翻訳領域を用いて、miR2を介した翻訳制御を忠実に再現できる無細胞系を開発した。本論文では、miR2がmRNAの安定性に影響を与えることなく翻訳開始を阻害することを明らかにする。意外にもmiR2は、ポリリボソームの形成と60Sリボソームサブユニットの結合が阻害されている場合にも、高密度の(80Sよりも重い)miRNP(「偽ポリソーム」)の形成を誘導する。m7GpppGキャップ構造の代わりにApppGをもつmRNAは、miR2による翻訳阻害を受けない。これらの結果は直接、m7GpppGキャップを介した翻訳開始の阻害がmiR2の作用機構であることを示している。また、偽ポリソームというメッセンジャーRNAとリボ核タンパク質の集合体が明らかになったことは、これまでの知見を説明するのに役立つだろう。 Full Text PDF 目次へ戻る