Letter 化学:糖の位置選択的ワンポット保護 2007年4月19日 Nature 446, 7138 doi: 10.1038/nature05730 糖は広範な生物学的過程にかかわっている。多様な構造をとる糖は、他の生体高分子よりも複雑であり、自然界では異成分からなる混合物として存在することが多い。糖の化学合成は、純粋なオリゴ糖を得る方法の1つであるが、多数の水酸基の位置選択的保護とグリコシド結合の立体選択的形成が非常に難しいことが障害となっている。今回、単糖の個々の水酸基の保護に利用可能な位置選択性の高いコンビナトリアル法について報告する。この方法は、単一反応槽中でのオルトゴナル保護基パターン導入(「ワンポット」反応)に使用可能で、これにより時間のかかる中間体の単離、精製を行う必要がなくなる。D-グルコースから多数の構成ブロックが効率よく合成され、これらの構成ブロックを繰り返しカップリングさせて、β-1,6-グルカンを合成し、またインフルエンザウイルスに結合する三糖を出発物質としたオリゴ糖ライブラリーを作成できた。 Full Text PDF 目次へ戻る