Letter 生理:アセチルコリン受容体チャネルの段階的なゲート開閉機構 2007年4月19日 Nature 446, 7138 doi: 10.1038/nature05721 筋収縮は、脊椎動物の神経-筋シナプスにおけるアセチルコリン受容体の開口が引き金となって起こる。このアロステリック膜タンパク質のM2ヘリックスはチャネルの内表面を裏打ちし、小孔を通るイオンの流れを調節する「ゲート」をもつ。我々は、単一分子の動態解析により、ゲートの開閉に伴うコンホメーション変化の移行状態を調べ、マウスのアセチルコリン受容体αサブユニット中のM2の動きの相対的タイミングを推定した。この解析から、特定の残基が移行状態においてもつ開口様特性と閉鎖様特性の割合を反映する「Φ値」が求められる。今回我々は、M2の全長にわたるほとんどの残基のΦ値は約0.64であるが、へリックス中央部付近の残基のいくつかは0.52あるいは0.31という低いΦ値をとることを示す。これは、αサブユニット中のM2が、3つの不連続な状態を段階的に動くことを示唆している。チャネルの中心部分はイオンの流れを調節するゲートとして働き、また、ゲート開閉の構造変化の広がりをアセチルコリン受容体膜内ドメインへと伝える中枢としても機能している。 Full Text PDF 目次へ戻る