Letter 発生:神経上皮の形態形成を統御する鏡像対称な細胞分裂 2007年4月12日 Nature 446, 7137 doi: 10.1038/nature05722 細胞極性の形成は、胚発生期の組織の形態形成、特に上皮の発生に必要不可欠な条件である。加えて、方向性のある細胞分裂は組織の形態形成に大きな影響をもつことがある。我々は、発生中のゼブラフィッシュの神経管で極性のある細胞分裂の新たな様式を見つけ出した。この様式の細胞分裂は、鏡像対称な極性をもつ神経前駆細胞対を作り出し、胚組織の編成に極めて大きな影響を及ぼす。細胞極性タンパク質Pard3は神経管の前駆構造(neural rod)形成の間に、分裂する前駆細胞の分裂溝に局在し、その後、鏡像対称的に2つの娘細胞に受け継がれる。この現象により、娘細胞は形成中の神経管の左右両側へ組み込まれる。また、これらの鏡像対称分裂は形態形成へ強力な影響を及ぼす。神経胚形成期に異所的に鏡像対称分裂を生じさせると、鏡像パターン形成の進行が起こり、結果として異所的に神経管が形成される。 Full Text PDF 目次へ戻る