Letter 宇宙:メリディアニ平原と火星の全球的な水文現象 2007年3月8日 Nature 446, 7132 doi: 10.1038/nature05594 火星探査車オポチュニティーは火星のメリディアニ平原で、硫酸塩に富んだ粒子からなる風成堆積物および河成堆積物という形での地下水活動を発見した。これらの堆積物は、地下水面の変動があったために続成作用を受けてきたようにみえる。水による広範囲の2次的な変成作用に加え、1次的な粒子自身も、おそらくそれ以前のプラヤ蒸発岩に由来すると思われる。しかし、この環境履歴の原因となる水文過程について、特にこのような広範囲に広がる蒸発岩堆積物が、地形学的な盆地の存在しないところでどのように形成されたかのかは、ほとんどわかっていない。本論文では、数値シミュレーションを用い、初期の火星の全球的な水文学的状況下でのこれら堆積物の起源を調べ、メリディアニ平原は、地下水の湧出と蒸発をかなり受けたと予想される古い地殻を現在露出している数少ない領域の1つであることを示す。全球的な地下水流は、降雨によって生じる涵養と蒸発による損失によって主に引き起こされた可能性があり、その際にタルシス火山の隆起形成が引き起こした全球的な変形と帯水層の埋没がおそらく影響を及ぼしている。これらの結果は、堆積物の形成は持続的な地下水湧出と蒸発の結果であって、閉じた盆地内に水がたまった結果ではないことを示唆している。蒸発岩の形成は、より乾燥した条件への移行と同時期に起こっており、深所で起こった全球的なスケールの水文現象が表面の進化に及ぼした相対的な影響は、これらの条件によって増大した。 Full Text PDF 目次へ戻る